ClickUp(クリックアップ)は、タスク管理・チャット・ドキュメント作成・ガントチャート・自動化などを一元化できるオールインワン型の業務管理ツールです。複数のアプリを使い分ける必要がなくなるため、情報が分散せず、チーム全体の生産性を大きく向上させられます。

世界中で数百万のユーザーに利用されており、日本でも「ClickUp 料金」「ClickUp 日本語対応」「ClickUp 比較」といった検索が増えている注目のサービスです。しかし、導入を検討する担当者の多くは「多機能すぎて使いこなせるのか?」「英語UIは不便ではないか?」「費用対効果は十分か?」といった疑問を抱えています。

そこで本記事では、ClickUpの基本概要・料金プラン・特徴やメリット・デメリット、導入前に知っておくべきポイントや実際の使い方までを整理しました。読了後には、自社にとって本当に導入すべきツールかどうか、判断できるようになるはずです。

併せて読みたい:【2025年版】プロジェクト管理ツール比較・おすすめ!無料・有料の違いと業種別の選び方

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そもそもClickUpとは

ClickUpは、2017年にアメリカで誕生した比較的新しいプロジェクト管理ツールです。従来は「タスクはTrello」「チャットはSlack」「ドキュメントはGoogle Docs」など複数のツールを組み合わせて運用していましたが、ClickUpはこれらを一つのプラットフォームで統合管理できる点に大きな特徴があります。世界1000万人以上が利用し、急成長を遂げている理由を整理します。

ClickUpの基本概要

ClickUp(クリックアップ)は、タスク・ドキュメント・チャット・目標管理をワークスペース単位で統合できるSaaS型の業務管理プラットフォームです。小規模チームから大企業まで幅広く活用されており、「あらゆる業務を一元管理する」という思想のもと開発されました。

  • 提供開始:2017年、Zeb EvansとAlex Yurkowskiが設立
  • ユーザー数:全世界で1,000万人以上、200万チーム以上が導入
  • 利用企業:Google、Airbnb、Nikeなど大手から中小企業まで幅広く導入

主な特徴

  1. 多機能オールインワン
    タスク管理、Docs、チャット、ホワイトボード、AIによる自動化などを統合。別々のアプリを切り替える必要がなくなります。
  2. 多様なビュー
    リスト、カンバン、ガントチャート、カレンダーなど35種類以上のビューでタスクを表示可能。業務の進行を直感的に把握できます。
  3. カスタマイズ性
    カスタムフィールドやClickAppsを使えば、自社独自の業務フローに最適化可能。業種や規模を問わずフィットします。
  4. AIと自動化
    ClickUp AIや自動化機能により、会議の要約、アクションアイテムの抽出、ステータス更新などを効率化。業務工数を削減します。

ClickUpは単なる「タスク管理ツール」ではなく、「情報を一元化して生産性を高める業務の中枢プラットフォーム」です。導入することで、社内に散らばった情報や作業を統合し、効率的にプロジェクトを推進できる基盤を構築できます。

ClickUpのプラン一覧を比較

ClickUpには無料プランから大企業向けエンタープライズまで複数の料金体系があります。どのプランを選ぶかで利用できる機能や制約が大きく変わるため、導入前に違いを理解することが重要です。まずは比較表で全体像を整理し、その後各プランを解説します。

プラン名月額(年払い)月額(月払い)主な特徴推奨ユーザー
Free Forever無料無料無制限タスク、100MBストレージ、Docs/ホワイトボード個人・試験利用
Unlimited$7/ユーザー$10/ユーザー無制限ストレージ、外部連携、ガントチャート、カスタムフィールド小規模チーム
Business$12/ユーザー$19/ユーザー高度な自動化、リソース管理、タイムライン、マインドマップ中規模チーム
Enterprise要問い合わせ要問い合わせ高度な権限、ホワイトラベル、専任サポート大規模組織

Free Foreverプラン

完全無料。タスクは無制限、Docsやホワイトボードも利用可。ただしストレージは100MB、自動化は月100回までなど制限が多い。→ 個人利用やお試し導入向け

Unlimitedプラン

小規模チームに人気。無制限のストレージ・外部連携・ガントチャートが使え、コスパが高い。Google WorkspaceやSlackと組み合わせると特に便利。

Businessプラン

中規模チーム向けの最も人気プラン。高度な自動化やリソース管理、タイムライン、マインドマップを搭載。→ 複数プロジェクトを同時進行する組織に最適

Enterpriseプラン

大企業や大規模な組織に向いたプラン。厳しい権限管理や高度なサポート体制が特徴。料金は公開されていないため、問い合わせて確認する必要あり。

ClickUpを自社に導入するならこのプラン!

どのプランを選ぶべきかはチームの規模・必要機能・予算によって変わります。料金の安さだけで判断すると、容量不足や機能制限で後悔する可能性もあるため、自社に合うプランを段階的に選ぶことが大切です。

  • 個人・試験利用 → Free Forever
  • 小規模チーム → Unlimited
  • 中規模チーム → Business
  • 大規模組織 → Enterprise

結論:「無料で試し、定着後にUnlimitedやBusinessへ移行」が成功事例として多い

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ClickUpの主な特徴

ClickUpは「オールインワン型」として多機能を備えていますが、その中でも注目すべきはタスク管理の柔軟性・カスタマイズ性・コラボレーション機能です。ここでは代表的な3つを紹介します。

タスク管理と多様なビュー

リスト・カンバン・ガントチャート・カレンダーなど35種類以上のビューを搭載。サブタスクやチェックリストも利用でき、進捗を直感的に把握可能

カスタマイズ性と拡張性

ClickAppsやカスタムフィールドで必要な機能だけをオン/オフでき、自社の業務に最適化。テンプレートも豊富で、繰り返し作業の効率化に役立つ。

コラボレーションとコミュニケーション

Docsの共同編集、タスク内チャット、ホワイトボードを搭載。「管理+会話+共有」を1つに集約でき、リモート環境でもスムーズに連携可能。


ClickUpを自社に導入するメリット

ClickUpを導入すると、単なる「タスク管理の効率化」にとどまらず、業務全体の生産性を底上げする効果があります。ここでは代表的な3つのメリットを解説します。

オールインワンでの一元管理

タスク・Docs・チャットを1つのプラットフォームに集約。ツールの切り替えが不要になり、情報のサイロ化を防止。コスト削減効果も期待できる。

生産性と効率の向上

自動化やClickUp AIにより、繰り返し業務を削減し、時間を効率的に活用できる。会議の要約やタスク自動化も可能で、重要業務に集中できる環境を整える。

優れたコラボレーション機能

Docsの共同編集、ホワイトボード、チャットを通じてリモートワークでもスムーズな連携を実現。チーム全体での透明性が高まり、意思決定のスピードも向上する。

ClickUpを自社に導入する前に知っておくべきポイント

ClickUpは非常に多機能で魅力的なツールですが、導入にあたってはいくつか注意すべき点があります。「多機能ゆえの学習コスト」「日本語対応の課題」「料金体系の仕組み」などを理解しておかないと、導入後に思わぬつまずきが発生する可能性があります。ここでは、特に押さえておくべき3つのポイントを解説します。

学習曲線とUIの複雑さ

ClickUpは多機能な分、習得に時間がかかるツールです。導入直後はどの機能をどう使えば良いか迷いやすく、チームメンバーによって理解度に差が出るケースもあります。

  • 多機能ゆえの混乱:タスク管理だけでも複数の方法があり、使いこなすまでに時間が必要
  • UIのクセ:英語ベースのUIで情報量も多いため、慣れるまでは「どこに何があるのか分かりづらい」と感じやすい
  • 導入の工夫:最初から全機能を使うのではなく、タスク管理など基本的な部分から段階的に運用するのが成功の鍵

結論:ClickUpは使いこなせれば強力ですが、導入時は「学習期間が必要」だと割り切ることが重要です。

日本語対応の限定性

ClickUpは日本語に完全対応していない点がデメリットです。

  • UIは基本的に英語:メニューや設定画面は英語が中心。日本語でのタスク入力は問題ないが、英語に不慣れなメンバーにはハードルになる
  • ブラウザ翻訳で対応可能:Chromeなどの翻訳機能を使えば日本語化できるが、ニュアンスが崩れることもある
  • 日本市場での期待:海外製SaaSのため、日本語サポートは限定的。将来的にローカライズが進む可能性はあるが、現時点では「英語に抵抗がないチーム」に向いている

結論:日本語UIを重視する企業は、導入前に翻訳機能の活用や社内の英語対応力を考慮する必要がある

料金体系とゲストの扱い

ClickUpの料金は「ユーザー単位」で課金されるため、大規模組織ではコストが膨らみやすい点に注意が必要です。

  • ユーザー単位課金:ワークスペース内の全メンバーが課金対象。人数が増えると一気にコストが上がる
  • ゲストアカウントの制限:Unlimitedでは1ユーザーあたり5ゲスト、Businessでは10ゲストが無料で追加できるが、それ以上は有料
  • AI機能は別課金:ClickUp AIは有料アドオン(月5ドル/ユーザー)。導入コストを見誤ると予算超過につながる

結論:ClickUpは基本料金こそ安いが、利用人数やAI導入で費用が変動するため、導入前にシミュレーションが必須です。

ClickUpの始め方・使い方

ClickUpはクラウド型のサービスなので、アカウントを作成すればすぐに利用を始められます。基本的な流れを押さえておけば、初めてでも迷わず導入できます。

アカウント作成と初期設定

公式サイト(clickup.com)にアクセスし、メールアドレスまたはGoogleアカウントでサインアップします。登録後はワークスペース名を設定し、チームメンバーを招待することが可能です。初期段階では、部門やプロジェクトごとに「スペース」を作成しておくと整理しやすくなります。

ワークスペースと階層構造の理解

ClickUpは階層構造で情報を整理します。最上位のワークスペースの下に「スペース」「フォルダー」「リスト」「タスク」「サブタスク」が続きます。

例えば、営業部をスペース、各商材をフォルダー、案件リストをリスト、具体的なアクションをタスクとして設定するイメージです。この階層を理解して設計すると、情報が散らからず効率的に管理できます。

テンプレートとカスタマイズの活用

ClickUpには、マーケティング、開発、営業などの業種別に使えるテンプレートが数百種類用意されています。新規プロジェクトではこれを活用すれば、初期設定の手間を大幅に削減できます。また、ClickAppsを使って必要な機能だけをオンにし、不要なものはオフにすることで、過剰な機能を避けつつ自社に最適化した環境を構築できます。

まとめ|ClickUpは情報を一元化し業務効率を最大化できる万能ツール

ClickUpは、タスク管理・ドキュメント・チャット・ガントチャート・AIによる自動化を一つのワークスペースに集約できる強力なツールです。無料から始められる柔軟なプラン体系があり、小規模チームから大企業まで段階的に導入可能です。

一方で、学習コストの高さや日本語対応の不十分さといった課題も存在しますが、段階的な運用やテンプレート活用で十分に克服できます。重要なのは、自社の業務フローにどの程度マッチするかを事前に検討することです。

結論として、ClickUpは「散らばった情報を一元化し、業務効率を飛躍的に高めたい」と考えるチームにとって最適な選択肢です。まずは無料プランから試し、自社に合う形で導入を検討してみてください。

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ClickUpに関するよくある質問

Q
ClickUpは日本語に対応していますか?
A

インターフェースは基本的に英語ですが、タスク名やコメントは日本語で入力できます。ブラウザ翻訳を使えば操作も可能ですが、完全な日本語UIではない点に注意が必要です。

Q
無料プランでも使えますか?
A

はい。Free Foreverプランならタスク数は無制限で利用できます。ただしストレージが100MBまで、ガントチャートや自動化は制限付きのため、チームでの本格利用はUnlimited以上がおすすめです。

Q
支払い方法は?
A

クレジットカード(Visa、MasterCardなど)が基本です。国内代理店経由で契約すれば、日本円での請求書払いに対応する場合もあります。

Q
他のツールからデータ移行できますか?
A

できます。Trello、Asana、Jiraなど主要なプロジェクト管理ツールからインポートが可能で、タスクやリストの移行がスムーズに行えます。

Q
AI機能は無料で使えますか?
A

各ワークスペースごとに一定回数は無料で試せますが、本格利用には有料アドオン(月額5ドル/ユーザー)が必要です。

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