DX(デジタルトランスフォーメーション)がビジネスの常識となった今、次に企業が直面するテーマが「AX(AIトランスフォーメーション)」です。

DXの目的が業務のデジタル化だったのに対し、AXはAIを活用して組織そのものを進化させる段階。人の判断や経験に依存していた意思決定を、データとAIが支援する――
そんな時代がすでに始まっています。

しかし現場では、こうした声もよく聞きます。

「DXまでは進めたけど、AIはどう取り入れればいいのか分からない」
「AXって結局、DXの延長? それともまったく別物?」

この記事では、DXとAXの本質的な違いを整理し、AI時代の企業変革を進めるための具体的なステップを解説します。

DXのその先にあるAXを理解し、「AIをどう経営に生かすか」という視点を持てるようになることが、これからの企業競争力を左右します。

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目次

DXとは?なぜ今あらためて注目されているのか

DX(デジタルトランスフォーメーション)は、単なるデジタル化ではなく「デジタル技術を活用してビジネスモデルそのものを変革する取り組み」を指します。企業は長らく、紙やエクセル中心の業務からクラウド・RPA・IoTなどを導入し、生産性を高めてきました。しかし、DXの本質はツール導入ではなく、意思決定と組織構造の変革にあります。つまり「デジタルを活かして、どのように企業価値を再設計するか」という視点が重要です。

このDXがあらためて注目されているのは、コロナ禍を経て「リモートでも機能する企業体制」「人に依存しない仕組み」の必要性が急激に高まったためです。経営環境の変化が激しい今、データを活かした意思決定を行えない企業は、競争のスピードに取り残されるリスクを抱えています。DXはもはや選択肢ではなく、生き残るための前提条件と言えるでしょう。

しかし、ここで多くの企業が壁に直面します。それは「データを集めても、次にどう使えばよいかが分からない」という課題です。効率化は達成したものの、そこから自律的に考え、最適化する仕組みへと発展できていない。そこで注目されるのが、AIを軸にした新たな変革「AX(AIトランスフォーメーション)」です。DXが企業のデジタル基盤を整えたなら、AXはその基盤を賢く動かす段階に入ります。

AX(AIトランスフォーメーション)とは?

AX(AIトランスフォーメーション)とは、AI(人工知能)を活用して業務プロセス・意思決定・ビジネスモデルを再構築する企業変革を指します。DXが「デジタル技術による効率化」を目的とするのに対し、AXは「AIによる自律的最適化と組織進化」をゴールに据えています。

つまり、DXがデジタルを使いこなす企業を目指す段階だとすれば、AXはAIを中心に進化し続ける企業を目指す次のフェーズです。

AXの定義と位置づけ

DXが「データを活用する仕組み」を整える段階であるのに対し、AXは「そのデータをAIが判断に活かす段階」です。AIが人の思考を支援し、場合によっては判断を代替することによって、企業の意思決定スピードと精度が格段に向上します。これにより、現場担当者から経営層まで、あらゆる階層でデータドリブンな意思決定が可能になります。

AXを構成する主要技術には以下のようなものがあります。

  • 機械学習(Machine Learning)
  • 生成AI(Generative AI)
  • 自然言語処理(NLP)
  • コンピュータビジョン(画像認識)

これらを組み合わせることで、従来の自動化を超えた「知的最適化」が実現します。

DXとの連続性と違い

AXはDXの延長線上にあると誤解されがちですが、実際には「DXを基盤として発展する第二段階の変革」です。DXが業務を効率化し、データ活用の土台を築いた上で、AXがそのデータを活かし「最適化・自律化」へと導きます。つまり、DXが人の手による変革だとすれば、AXはAIと人が協働する変革です。企業がDXを終えたあと、AXに取り組むことで、ようやくデータ資産が経営の武器になります。

項目DXAX
主な目的デジタル化による効率化AIによる最適化・自律化
技術基盤IoT・RPA・クラウドAI・機械学習・生成AI
主体人が判断・操作AIが提案・支援
成果プロセスの改善経営全体の最適化
求められる人材デジタルリテラシー人材AIリテラシー・データ判断人材

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このように、AXは単なるAI導入のことではなく、「DXの成果をAIで最大化する」ことに本質があります。次章では、この2つを混同せずに理解するために、DXとAXの違いをより詳しく比較していきましょう。

DXとAXの違いを整理する

DXとAXはともに企業の変革を意味する言葉ですが、目的・手段・成果のスケールが根本的に異なります。DXが「デジタルを導入し業務を効率化する」段階だとすれば、AXは「AIを活用して組織を知的に進化させる」段階です。

つまりDXは手段の変革、AXは思考の変革とも言えます。両者を明確に区別しないまま議論すると、AI活用の本質を見失いがちです。ここでは、DXとAXの違いを具体的な観点から整理していきましょう。

目的の違い:効率化から最適化へ

DXの目的は、紙・人手・属人的な業務をデジタル化し、効率化とスピード化を実現することです。一方、AXの目的はAIを活用して、業務や判断を最適化・自律化することにあります。DXが「正確に早く処理する」ための取り組みであるのに対し、AXは「より良い判断を自動で導き出す」取り組みです。つまり、DXがやり方を変えるなら、AXは考え方を変える段階です。

この変化により、企業の価値創出プロセスも変わります。これまで人がデータを解釈して決めていたことを、AIがリアルタイムで提案・分析し、経営層が意思決定に集中できるようになります。結果として、組織全体のスピードと判断精度が大きく向上します。

技術と文化の違い:ツール導入からAI思考への転換

DXの中心にあるのはIoTやクラウド、RPAなどの「業務を支える技術」です。これらは仕組みの自動化を支える土台でした。しかしAXは、AIが意思決定の一部を担う知的システム化を意味します。機械学習による予測分析や生成AIによる提案など、AIが主体的に考え、判断を支援するレベルまで発展しています。

さらに、AXがもたらすのは技術面だけの変化ではありません。AIを活用するためには、「直感ではなくデータに基づく判断」という文化を企業に根付かせる必要があります。これまでの経験と勘の経営から、データとAIの経営へ。この文化転換こそが、DXからAXへの最大の違いです。

比較項目DX(デジタルトランスフォーメーション)AX(AIトランスフォーメーション)
目的業務の効率化・可視化意思決定の最適化・自律化
中心技術クラウド・IoT・RPAAI・機械学習・生成AI
主体人が操作・判断AIが提案・支援
成果範囲プロセス改善経営構造の変革
組織文化デジタルリテラシーAIリテラシー・データドリブン文化

DXとAXは対立概念ではなく、連続する変革プロセスです。DXで整備したデータ基盤を活かし、AXによって知的に動く組織へと進化する。これが企業が今踏み出すべき「第二のトランスフォーメーション」です。次章では、AXがもたらす具体的な変化を3つの側面から見ていきましょう。

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AXが企業にもたらす3つの変化

AX(AIトランスフォーメーション)の真価は、単なるAI導入ではなく、企業の構造・文化・判断プロセスそのものを変えることにあります。AIが業務を支援するだけでなく、意思決定を導き、学習し続けることで、企業は人間の思考スピードを超える知的な組織へと進化します。ここでは、AXがもたらす3つの主要な変化を整理します。

1. 意思決定の高度化とスピード化

AIの活用により、膨大なデータを瞬時に分析し、最適な判断を導くことが可能になります。これまで経営判断に数日を要していた場面も、AIによるシミュレーションで数分単位で最適な選択肢を提示できるようになります。特に需要予測、在庫管理、リスク分析など、迅速さが競争力に直結する領域では、AIが大きな成果をもたらします。人が分析するのではなく、AIが提案し、人が決断するという新たな分業構造が生まれるのです。

2. 人材・スキル構造の変化

AXの進展は、企業が求める人材像を大きく変えます。単にツールを扱えるだけでなく、AIの仕組みを理解し、AIの提案を判断材料として使いこなせる人材が不可欠です。これは「AIリテラシー(AIを理解し活用する力)」と呼ばれ、今後すべての職種に必要とされます。AIを導入しても使いこなせなければ意味がなく、人とAIが協働するための教育投資こそがAX成功の鍵です。

この点で、多くの企業が直面する課題が「どのようにAI人材を育成するか」です。実務で使えるスキルを育てるには、座学だけではなく、現場課題を題材にした研修や実践型プログラムが有効です。

3. 組織文化と経営スタイルの変革

AIを活かす企業は、技術だけでなく文化の変化にも成功しています。属人化を排し、データに基づく判断を共有する文化を育てることが、AXの定着には欠かせません。トップダウンの意思決定ではなく、AIの示す客観的な分析結果をもとに、チーム全体で意思決定を行うようになります。これにより、組織の一体感が生まれ、データ駆動型の経営体質が形成されていきます。

AXは、単なる技術導入ではなく、「企業文化の再設計」です。AIが動き続け、学習を繰り返すように、組織も学び続ける文化を持つことが、今後の成長を左右します。次章では、このAXを実際に推進していくために必要なステップを、段階的に整理していきます。

DXからAXへ移行するための5ステップ

DXを経てAXへ移行するには、単にAIツールを導入するだけでは不十分です。「デジタル基盤を整えた上で、AIを活用できる組織へ変化させること」が必要です。そのためには、技術面と人材面の両方を整えるステップを踏むことが欠かせません。ここでは、企業が現実的にAXを進めるための5つのステップを紹介します。

ステップ1:DXで整えたデジタル基盤を活かす

AXの出発点は、既に整備したDX基盤をどう活かすかにあります。データの一元化、クラウド環境、業務自動化ツール(RPAなど)が整っている企業は、その資産をAI活用のための土台として再設計する必要があります。DXが未完成のままAXに進もうとすると、データの質や連携に課題が残り、AI導入が失敗しやすくなります。DXとAXは別物ではなく、連続する変革フェーズなのです。

ステップ2:AI導入テーマを明確にする

次に取り組むべきは、「どの領域でAIを使うか」を具体的に決めることです。全社的に導入しようとせず、まずは業務負荷が高く、データが蓄積されやすい領域から始めるのが鉄則です。たとえば、営業予測・需要予測・在庫管理・問い合わせ対応など、AIによる分析や自動化が直接的に成果につながる領域を選びます。目的を曖昧にしたままAIを入れても成果は出ません。小さく試し、確実に成功体験を積み上げることが重要です。

ステップ3:AIを使いこなす人材と組織体制を整える

AIを導入しても、活用できる人材がいなければ意味がありません。AXでは、AIリテラシーとデータ判断力を備えた人材の育成が最優先課題になります。特に中堅企業では、専門部署を設けるよりも、既存メンバーがAIを理解し使いこなせるようにする方が現実的です。そのためには、現場課題をベースにした実践型研修が効果的です。

ステップ4:小さく検証し、学習を回す

AXの導入は、一度にすべてを変えるのではなく、「小さく始めて学び続ける」ことが成功の鍵です。AIプロジェクトは、最初の段階では精度が低いことも多く、結果を検証しながら改善していくプロセスが欠かせません。PoC(概念実証)→運用→改善→再実証というサイクルを短期間で回すことができれば、AIが持つポテンシャルを現場が実感し、社内の理解も自然に進みます。

ステップ5:経営レベルでAI戦略を策定する

AXは現場主導では長続きしません。最終的には経営層が主導し、AIを経営戦略の中核に位置づけることが必要です。経営目標と連動したAI活用方針を明文化し、投資・人材・評価制度を整えることで、AXが一過性のプロジェクトではなく「企業文化」として根付きます。経営層がAIを理解し、現場の挑戦を支援する体制を作ることが、AX成功の決定的な条件です。

AXは「一気に完成させるもの」ではなく、段階的に成熟していくプロセスです。DXの成果を引き継ぎ、AIによる知的最適化へと進化させることで、企業は持続的な競争力を手にします。次の章では、AX推進を成功に導くためのポイントを整理し、実践に移す際の重要な視点を見ていきましょう。

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AX推進を成功させるためのポイント4つ

AXを成功させる企業とそうでない企業の差は、技術力そのものよりも「組織の準備度」と「進め方の設計力」にあります。AIの導入は、ツール選定よりも文化・人・戦略の整合性が問われるフェーズです。ここでは、AXを失敗させないために押さえておくべき4つのポイントを解説します。

1. 経営層がリーダーシップを取る

AXは現場だけでは推進できません。AIの導入は企業全体の方向性を左右するため、経営層が戦略レベルで関与し、旗を振ることが不可欠です。経営層がAIの価値を理解していないと、部門間の温度差が生まれ、導入が形骸化します。特に中小企業では「経営トップがAXを自社の未来戦略として位置づけられるか」が成果を左右します。AIを単なるIT施策ではなく、「事業成長の手段」として扱う視点が求められます。

2. データ資産を活用し続ける文化をつくる

AXはデータが学ぶ変革です。AIが高精度に機能するには、日々蓄積されるデータを活かし続ける文化が不可欠です。重要なのは「AIを動かすのではなく、AIを育てる」という発想。AIは導入して終わりではなく、継続的なデータ更新と検証が必要です。そのために、部門を越えてデータを共有し、全員が「正しいデータを扱う責任」を持つ体制を整えましょう。DX時代に作ったデータ基盤を、AX時代では企業の知能として進化させる段階です。

3. 外部パートナーや教育を活用して内製化を加速する

AXは社内リソースだけで完結させるのが難しい領域です。最初のステップでは、AI専門家・外部パートナー・教育プログラムを組み合わせて内製化を支援する仕組みを整えることが重要です。特にAIリテラシー教育を並行して進めることで、外部依存から脱却し、社内での自走力が高まります。SHIFT AI for Bizのような法人研修プログラムは、実務課題をベースにAIの思考法と運用スキルを体系的に習得できる点で有効です。

4. 成功よりも学習スピードを重視する

AXの導入では、「すぐに成果を出す」ことよりも「早く学び、改善するサイクルを回す」ことが成功への近道です。AIは最初から完璧ではなく、現場のデータを通じて成長します。失敗を恐れず小規模で検証を繰り返す企業ほど、結果的にAIの精度も組織の理解度も高まります。AXの成功は「結果」ではなく、「変化への適応速度」で測るものです。

AXを推進する過程では、経営層・現場・人材育成が連動するトライアングル構造を作ることが鍵です。AIを理解し使いこなす文化が社内に根付けば、AXは一過性の流行ではなく、企業の成長エンジンとなります。次章では、その文化を定着させるために不可欠な「AI活用を根付かせる仕組み」を解説します。

AI活用を組織に根付かせるには(研修×実践のアプローチ)

AXを本当の意味で定着させるには、AIツールの導入だけでは不十分です。必要なのは「AIを使う人と組織の変化を同時に設計すること」。どれほど優れたAIを導入しても、現場が理解できず使いこなせなければ、成果は出ません。

AI活用を企業文化として根付かせるためには、教育と実践をセットで設計することが重要です。ここでは、研修と運用の両面から組織にAIを根付かせるアプローチを解説します。

ステップ1:AIを「ツール」ではなく「考え方」として浸透させる

多くの企業がAXに失敗する理由は、AIをツール導入の延長線で捉えてしまうからです。AIはツールではなく、「問題解決の思考法を変える技術」です。社員一人ひとりがAIを使う対象ではなく、共に考えるパートナーとして理解することで、現場での抵抗感が減り、自然と活用が進みます。AIを扱うリテラシーとは、「操作スキル」ではなく「問いを立てる力」を育てることに他なりません。

この段階で求められるのは、経営層から現場まで一貫したメッセージです。AI導入の目的を「業務効率化」ではなく、「より価値の高い判断に時間を使うため」と明確に共有しましょう。

ステップ2:全社員がAIを理解する広義のAIリテラシー教育を行う

AXを推進するうえで避けて通れないのが、AIリテラシー教育です。専門職だけがAIを理解していればよい時代は終わりました。営業、経理、人事、製造など、すべての部門でAIの仕組みと可能性を理解することが、AXの基盤になります。特に次の3つの視点を含む教育が効果的です。

  • AIの仕組みを理解し、現実的な期待値を持つこと
  • AIの出力を解釈し、判断材料として使う力を養うこと
  • 倫理・セキュリティの視点からリスクを把握すること

教育は一度きりではなく、実務と連動して継続的に行うことが理想です。SHIFT AI for Bizでは、経営層・現場リーダー・実務担当者といった層別プログラムを用意し、AI活用を段階的に習得できます。

ステップ3:実務と連動した学びで使えるAXにする

AI教育を単なる知識習得で終わらせないためには、現場課題を題材にした実践学習が必要です。実際の業務データを用いて分析や改善提案を行うと、社員が自分の仕事の延長線上でAIの価値を実感できます。

AI活用の定着には、「学んで終わり」ではなく「使って学ぶ」循環を生み出すことが不可欠です。さらに、研修で得た知見を社内共有会などで展開すれば、学びが組織全体に波及し、AI文化が自然に根付く環境が生まれます。

AXの浸透は、単なるテクノロジー導入ではなく、人の成長を起点とした経営変革です。教育と実践が両輪となって初めて、AIは企業の思考を変え、組織を次のステージへと導きます。

まとめ|AXで組織の判断力を進化させる

DXによって業務のデジタル化を実現した企業が、次に取り組むべき課題が「AX(AIトランスフォーメーション)」です。AXは単なるAI導入ではなく、組織全体の意思決定をデータとAIで進化させる知的変革です。人がAIに置き換えられるのではなく、AIが人の判断を補完し、最適化する。これが、DXからAXへの本質的な移行です。

AXを進める企業に共通するのは、「技術よりも文化を重視している」という点です。AIを導入した瞬間に結果が出るわけではありません。AIが成果を出すには、経営層の理解・現場の実践・継続的な学びが不可欠です。

つまり、AXとは「テクノロジーの変革」ではなく、「組織の思考習慣の変革」なのです。AIを使いこなす企業は、判断のスピードと精度を高め、変化に強い経営基盤を築いていきます。

SHIFT AI for Bizでは、企業のAX推進を「人材育成から始める」という観点で支援しています。AIを理解し、使いこなす人材を増やすことが、AXを成功に導く唯一の方法です。実務課題に即したプログラムを通じて、企業のDX基盤をAXフェーズへ進化させる力を育てます。

AXは未来の話ではありません。すでに多くの企業が、AIを軸にした経営変革へと舵を切っています。DXを終えた企業こそ、AXを始めるタイミングです。判断の質を高め、AIと共に進化する組織づくりを、いまから始めましょう。

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FAQ|AXとDXに関するよくある質問

AX(AIトランスフォーメーション)を検討する企業の多くが抱くのは、「DXとの違い」や「どこから始めればよいのか」といった現実的な疑問です。ここでは、導入前に多く寄せられる質問を整理し、実務担当者が最初の一歩を踏み出すための指針をまとめました。

Q
Q1:DXとAX、どちらを優先すべきですか?
A

DXを飛ばしてAXに取り組むことはおすすめできません。DXはAIを活用するためのデータ基盤と業務設計を整える前提段階です。DXで業務プロセスがデジタル化されていない状態では、AIを導入してもデータが十分に活用できず、成果が出にくくなります。まずはDXで基礎を整え、その上でAIによる最適化を行うのが理想的な順序です。

Q
Q2:中小企業でもAXは必要ですか?
A

はい、むしろ中小企業こそAXを導入する価値があります。大企業のように大量の人員を抱えられない分、AIによる自動化・最適化は生産性向上の強力な手段になります。最近ではクラウドAIやサブスクリプション型ツールも増え、初期コストを抑えて導入できる環境が整っています。小さく始めて成果を可視化することで、現場がAIの価値を実感し、次の投資につなげやすくなります。

Q
Q3:AI人材が社内にいなくても始められますか?
A

問題ありません。最初のフェーズでは、外部パートナーや研修プログラムを活用することで十分にスタート可能です。AX推進において重要なのは「AIを自社の事業にどう活かすか」を理解すること。専門的なAI開発スキルよりも、AIを意思決定に使う力が重要です。SHIFT AI for Bizでは、現場課題を基にした研修を通じて、AI活用の考え方と実践スキルを体系的に学べます。

Q
Q4:AX導入の初期コストはどれくらいかかりますか?
A

AI活用の範囲や規模によって大きく異なりますが、近年では月額制クラウドAIやローコードAIツールの登場により、初期費用を抑えた導入が一般的になっています。また、AX推進に活用できる補助金や助成金制度も多く、国の「中小企業等事業再構築補助金」や「ものづくり補助金」などでAI導入を支援するケースもあります。導入前に活用可能な制度を確認することが、コストを抑える鍵となります。

Q
Q5:AXを成功させる企業に共通する特徴は?
A

AXの成功企業に共通するのは、「AIを育てる姿勢」を持っていることです。最初から完璧を求めず、小さなプロジェクトを繰り返しながらAIと人が共に学習していく。経営層の理解と現場の主体性が両立している企業ほど、AXが定着しやすくなります。重要なのはAIを導入することではなく、AIを組織文化として根付かせることなのです。

AXは、業種や企業規模に関係なく取り組むことができる未来の標準プロセスです。小さく始め、確実に育てる。その第一歩が、AIを理解し、使える人材を育てることです。

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