WBSをExcelで作ろうとした時、「どこまで細かく分ければいいのか」「依存関係や担当をどう整理するのか」「進捗や工数まで管理できるのか」と迷う場面は少なくありません。

さらに、上司やチームに提出するとなると「本当にこのWBSで大丈夫か…」という不安がつきまといます。

そこで今回は、Excelだけで“上司に出せるレベル”のWBSを迷わず最短で作れるように、次の3点をまとめています。

この記事でわかること

・そのまま使える 無料テンプレート
・ExcelでWBSを作る 実践手順
・進捗・工数管理まで自動化できる運用ポイント

すべて、プロジェクト管理の現場で実際に活用しているものをわかりやすく解説します。

「今日中にWBSを完成させたい」 「Excelでもプロ品質の管理がしたい」そんな方は、ぜひテンプレート(無料)を使いながらこの記事の手順どおりに進めてみてください。
すぐに成果が実感できるはずです。

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ExcelでWBSを作るメリット|なぜ最速で成果につながるのか

Excelで作成する最大の利点は、コストをかけずに即戦力の管理体制を整えられることです。すでに社内で使い慣れている環境のため、導入・共有・更新のハードルが低く、スピード感を損なわずにプロジェクト成功へつなげられます。

タスクや役割分担の可視化がしやすい

階層管理やフィルター機能を活用すれば、誰が・いつまでに・何をするのかが一目でわかる構造をつくれます。プロジェクトの属人化を防ぎ、認識齟齬による手戻りも抑制できます。タスク数が多くても並べ替えや検索で必要な情報へすぐアクセスでき、レビューやミーティングの効率も向上します。

社内共有がスムーズで導入コストがゼロ

Excelはほぼすべての企業で標準的なツールとして利用されており、新しいシステムを覚える手間なくそのまま運用に入れるのが大きな強みです。共有フォルダやTeams、Googleドライブなど既存インフラと組み合わせれば、そのまま情報統制まで可能となり、特に立ち上げフェーズでは即効性が生まれます。

ExcelでWBSを作る手順|10分でできる実務フロー

ExcelでWBSを作る際は、迷わず進められる順序を知っておくことが重要です。以下のステップに沿って入力すれば、短時間でも実務レベルのWBSが完成します。

タスクを洗い出し、階層構造に分解する

まずは、ゴールを達成するために必要な作業を漏れなく書き出すことが出発点です。次に、業務のかたまりごとにグルーピングし、WBS番号を「1 → 1.1 → 1.1.1」といった形で階層化します。これにより、全体像と細部の関係が明確になり、レビューや役割分担の判断がスムーズになります。粒度に迷った場合は、担当者が変わるかどうかが分割基準です。

担当者・期限・依存関係を設定する

タスクが整理できたら、必ず担当者・開始日・期限を設定します。さらに、前工程が終わらないと着手できない作業には依存タスクを追加します。依存関係をExcelで整理しておくことで、「どこが遅れると全体に影響するのか」が可視化され、遅延の早期発見と手戻り防止につながります。進捗率を入力する欄を最初から設けておくことで、作業後の更新漏れも防げます。

作成したWBSをレビューし、認識をそろえる

ひと通り情報を埋めたら、関係者と必ずレビューを実施します。目的は「誰が見ても同じ意味で理解できる状態にする」ことです。曖昧な表現があれば明確化し、差し戻しポイントがあればこの段階で調整します。レビューを丁寧に行うだけで、後工程のトラブルや認識違いが大幅に減り、プロジェクト成功率を高める管理体制へとつながります。

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Excelでできる!進捗・工数管理の自動化Tips

WBSは作っただけでは意味がありません。進捗と工数を数字で管理できる状態まで落とし込むことで、プロジェクトの成功率は大きく高まります。Excelでも十分に自動化が可能です。

進捗率を自動計算して更新漏れを防ぐ

Excelの数式を使えば、進捗率を入力せず自動で算出できます。進捗更新の手間が減り、工数にズレが生じたタイミングを早期に把握できます。

進捗率=実績工数 ÷ 予定工数

さらに条件付き書式と組み合わせて、進捗が悪いタスクを赤く表示させれば、レビュー時に「どこが止まっているか」が一目で確認できます。

工数負債を可視化して炎上を予防する

「予定より工数を使いすぎている」「完了報告が遅れている」といった状況を自動で検知させることで、炎上の芽を小さく抑えることができます。

予定工数に対して進捗が伴っていない場合、「遅延あり」と自動表示

→ マネージャーへの報告精度が向上し、手戻り防止に直結します。

日付管理とガントチャート連動で全体像を可視化

開始日と所要日数を入れておくだけで、ガントチャートに自動反映される設計にしておくと、計画と実績の差を視覚的に把握できます。進捗会議での説明や他部署共有もスムーズになり、認識齟齬を防げます。Excelだからこそ、チーム全員がすぐ見られる安心感が強みになります。

Excelだけで十分?他ツールとの比較で分かる限界と最適解

Excelは導入コストがゼロで自由度が高く、初動のスピードと現場順応性に優れた管理ツールです。一方で、チーム規模やプロジェクトの難易度が上がるほど、対応しきれない場面も発生します。Excelの立ち位置を理解することで、どの段階で次の管理体制へ進むべきか判断がしやすくなります。

項目Excel専用ツール
導入コスト0円有料(プラン依存)
初期スピード超速導入準備が必要
共有・同時編集限界あり複数チームで柔軟
権限管理弱い細かく設定可能
依存関係の複雑化管理しにくい可視化しやすい
リスク・変更管理手動作業多い自動追跡
推奨フェーズ立ち上げ〜小中規模組織的運用〜大規模

Excelの強みは「柔軟性」と「即効性」

「まずは管理を始めたい」「既存インフラで完結させたい」というケースに、Excelは最適です。レイアウトの変更や自動化機能も自由度が高く、社内での共有もスムーズ。小規模〜中規模プロジェクトの早期立ち上げには最強の手段といえます。

規模拡大で生まれる課題は組織運用へ影響する

Excel管理のまま規模が大きくなると、バージョン更新の手間や、複数人が同時編集できない環境によって、進捗遅延や認識ズレが無視できないレベルになります。権限管理やコミュニケーションが発生し始めた段階が、ツール検討の合図です。

PMBOK準拠の運用には専門ツールが必要になる

プロジェクト品質・リスク管理・変更管理を体系的に行う段階では、Excel単体での限界が顕在化します。タスク間の依存関係が複雑化し、影響範囲も増大。全体最適を実現するには専用ツールの導入で、組織運用に耐える基盤が整います。Excelはあくまで「最短で走り出すための選択肢」として位置づけ、成果を最大化するステップアップを見据えておくことが重要です。

まとめ|上司に信頼されるWBSを最短でつくるには

Excelを使ってWBSを作るメリットは、スピード・共有性・自由度にあります。テンプレートと正しい手順を活用すれば、短時間でも実務レベルの管理体制を整えることができます。
そして、成果に直結させる鍵は「更新運用の仕組み化」です。進捗・工数・依存関係を途切れさせず管理できれば、プロジェクトは想定外に強くなります。

これまでWBS作成に苦手意識を持っていたとしても、今日から変わります。まずは本記事で紹介したテンプレートを使って、Excelで管理を始めてみてください。

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よくある質問(FAQ)|運用でつまずきがちな疑問を解消

Q
タスクの粒度はどこまで細かくすればいい?
A

判断に迷う場合は、担当者が変わるかどうかを基準にしてみてください。また「1タスク=1アクション」で完結させる粒度を心がけると、曖昧な範囲が減り、レビューや進捗報告がスムーズに進みます。

状態分解判断説明
担当者が変わる分ける責任の所在を明確にする
成果物が異なる分けるレビュー判断がしやすい
「作業名だけ」曖昧分ける完了条件が不明確
1つのタスクに複数アクション分ける更新・評価が難しくなる
一度で完結する具体的行動分けない粒度として適切
Q
WBSとガントチャートはどっちを先に作るべき?
A

基本はWBSを先に作るのが正解です。作業分解と依存関係が整理されていない状態でガントチャートを作ると、後から何度も組み直すことになります。まず構造を固め、その上で時間軸へ反映する流れが最も効率的です。

Q
変更が多いプロジェクトでもWBSは有効?
A

むしろ効果を発揮します。変更が入った場合は、どこから影響が出るかをWBS上で可視化することで、判断のスピードと精度が上がります。ただし、変更管理のルール(誰が更新するか、いつレビューするか)は明確にしておくことが重要です。

Q
Excel管理と専用ツール、どのタイミングで切り替える?
A

チーム規模が大きくなり、複数人が同時編集する場面が増えたら、専用ツール導入の合図です。権限管理やコミュニケーションが複雑化し始めた段階で、Excelの限界が現れます。最初はExcelでスピード重視、組織管理が必要になればステップアップという流れが理想です。

Q
上司や関係者に提出する際、気をつけるポイントは?
A

完了条件の明確化と、視認性の高さが鍵です。タスク名と期限が一目でわかり、遅延ポイントが視覚的に把握できれば、評価される管理表になります。ガントチャートとの連携や、色分けによるリスク可視化が効果的です。レビュー前には、依存関係と工数負債に抜けがないかを必ず確認しましょう。

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