AI検索エンジン「Felo」を業務で使うとき、最初に確認すべきが「自社のデータを学習させない設定」です。Feloは入力された検索ワードや会話内容をサービス改善に利用する仕様があり、設定を変えないまま顧客情報や社外秘の資料を入力すると、機密情報がAIモデルに蓄積されるリスクがあります。本記事では、Feloで学習をオプトアウトする具体的な手順から、設定後の運用上の注意点、他のAI検索でも共通する管理のポイントまでを整理します。AI活用の社内ルールを整えた企業の取材事例データも交え、組織として安全に使い続けるための要点を解説します。
弊社では、AIの安全な運用に欠かせない知識をまとめた資料を配布しています。情報漏洩を防ぐルール設計の考え方やAI側の設定方法など、Feloの運用でリスクを回避するための知見が得られます。ぜひお気軽にダウンロードしてご活用ください。
※本記事の設定名・操作手順は2026年6月時点の情報です。Feloはアップデートで設定項目の名称や場所が変わる場合があるため、操作時は公式の最新画面もあわせて確認してください。
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Feloが学習するデータと企業が学習させない理由
Feloは入力された検索ワードや会話内容をAIモデルの改善に利用するため、設定をしないまま使うと機密情報が学習対象になります。営業資料の検索や競合分析、契約書の要約などで入力した情報が蓄積される可能性があり、企業には学習させない対策が欠かせません。理由を3点に整理します。
検索履歴と会話内容が学習に使われるから
Feloは入力された検索ワードや対話内容をモデル改善に活用します。製品名・顧客情報・戦略的な検索クエリも対象に含まれるため、業務利用では重要な情報が学習データとして蓄積される可能性があります。営業や競合分析での利用はとくに注意が必要です。
機密情報の漏洩リスクがあるから
契約書の要約や財務データの分析を依頼すると、これらの機密情報が学習対象になり得ます。第三者が似た質問をした際に、自社の情報が回答に反映される可能性を完全には否定できません。社外に出せないデータは入力しない前提で運用します。
コンプライアンス違反につながるから
個人情報保護法やGDPRでは、顧客データの第三者提供が厳格に制限されています。学習機能が有効なまま個人情報を入力すると、知らないうちに法令違反を犯すリスクがあります。医療・金融など守秘義務の重い業界では、特に慎重な取り扱いが求められます。
Feloで学習させない設定方法|PC・スマホ別手順
Feloの学習を止めるには、アカウント設定の「AIデータ保持」をオフにします。2026年6月時点ではWeb版からのみ変更でき、設定はアカウント全体に適用されます。PC・スマホ別の手順を示します。
PCで「AIデータ保持」をオフにする
PC版FeloのWeb画面左下のアカウントアイコンから設定を変更します。
- Feloの公式サイト(felo.ai)にアクセスしてログインします
- 画面左下の円形アカウントアイコンをクリックします
- ページを下部までスクロールします
- 「AIデータ保持」の項目をオフに切り替えます
- 設定変更後、画面上部に確認メッセージが表示されます
スマホアプリで学習をオプトアウトする
スマホアプリからは直接設定を変更できないため、ブラウザでWeb版を開いて操作します。スマホのブラウザでFeloのWeb版にアクセスし、PC版と同じ手順で「AIデータ保持」をオフにします。設定はアカウント全体に適用されるため、その後アプリを使う際も学習機能は無効化された状態になります。
設定完了を確認する
設定変更後は、アカウントページで「AIデータ保持」がオフになっていることを必ず確認します。画面上部の通知だけで判断せず、設定項目を再度チェックします。複数デバイスで使っている場合は、各デバイスで一度ログアウトしてから再ログインし、不安があればテスト用の非機密情報で動作を確認します。
学習させない設定後の注意点|企業運用で気をつけること
学習機能をオフにしても、設定前に入力したデータは学習済みのまま残り、設定もアップデートで初期化される場合があります。オフにして終わりにせず、継続的な管理が必要です。運用で押さえる3点を整理します。
過去データは学習対象から除外されない
オプトアウト設定は今後の入力にのみ適用され、過去に入力したデータは学習済みの状態が続きます。設定前に機密情報を入力していた場合、その情報はすでにモデルに反映されている可能性があります。導入前に必ず設定し、すでに入力済みの場合はFeloサポートへ削除を依頼します。
定期的に設定状況をチェックする
AIサービスはアップデートで設定がリセットされる場合があるため、月次での確認を運用に組み込みます。情報システム部門ではFeloの設定確認を定期メンテナンス項目に追加し、メジャーアップデート時はプライバシー設定の初期化を前提に再確認します。
社内ガイドラインを策定する
全社員が同じ基準でFeloを使うため、利用ガイドラインを明文化します。利用前の必須設定、入力禁止情報の種類、定期確認の頻度を盛り込みます。営業・企画など機密情報を扱う頻度が高い部署では、利用前の研修もあわせて実施します。
社員に知識があれば、入力してはいけない内容やAI側の設定方法がわかり、より情報を守った運用が可能です。
企業でFeloを学習させずに使う方法|継続的な管理ポイント
組織全体で安全に使うには、全社員への設定周知と定期監査の体制をつくります。個人任せにせず、情報システム部門が主導して運用を回すことで、設定漏れや法令違反のリスクを抑えられます。管理の柱を3点に整理します。
全社員に設定方法を周知する
情報システム部門が、Felo利用前の必須設定手順を全社員に明確に伝えます。社内ポータルやメールでスクリーンショット付きの手順書を配布し、部署ごとに設定完了の報告を求めて確実な実施を担保します。新入社員や異動者にも迅速に共有できる体制を整えます。
月次でオプトアウト状況を監査する
全社員のFeloアカウント設定を定期的に監査します。各部署の責任者から設定状況の報告を受け、必要に応じて個別確認を実施します。監査結果は経営層にも共有し、設定が不適切な社員には速やかに是正を促します。
アップデート時に設定変更がないか確認する
アップデート時はプライバシー設定が初期化される可能性があるため、事前事後の確認を徹底します。情報システム部門が公式アナウンスを定期的にチェックし、重要なアップデートでは設定確認の期限を設けて全社に依頼します。
他社の取り組み|ホットリンク・バルテスに学ぶ安全な利用統制
学習させない設定は出発点で、成果につなげるには「入力前のルール」と「利用の統制」を組織で設計する必要があります。AI活用のルールを整えた取材記事の中から、運用統制のヒントになる2社を紹介します。
ホットリンク|「入力しない・オプトアウト」をガイドラインで徹底
ホットリンクは、AI活用を広げる際にデータ保護のルールを先に固めました。担当者は 「「クライアント情報をそのまま入力しない」「オプトアウト設定を確実に行う」といった利用ガイドラインをAIセキュリティ管理チームを中心に迅速に策定し、従業員へ周知徹底した上で利用を進めていった」 と語ります。ルールを整えたうえで活用を進めた結果、社員の96.4%が週3回以上AIサービスを利用する状態まで浸透しています。
ポイントは、「何を入力しないか」と「オプトアウトの徹底」をガイドラインに明記し、専任チームが周知まで担ったこと。Feloの学習させない設定も、この「入力前のルール」とセットで運用すると実効性が上がります。
詳細は株式会社ホットリンクのインタビュー記事で紹介しています。
バルテス|許可制と教育必須で、安全に使える状態をつくる
バルテスは、ツールごとに利用統制を分け、教育とセットで安全な活用環境を整えています。Microsoft Copilotはホワイトリストで全社利用可とする一方、他ツールは申請・承認の許可制とし、利用申請の前提として社内教育プログラムの受講・合格を必須化しています。担当者は 「全員が“普通に”使える状態を目指すことが、我々の目標です」 と語り、統制と普及を両立させています。社内サーベイでは生成AI活用経験が87.1%に達しています。
ポイントは、ツールごとに利用可否を切り分け、教育の受講合格を利用の前提にしたこと。Feloのような新しいツールも、許可制と教育を通すことで安全に広げられます。
詳細はバルテス株式会社のインタビュー記事で紹介しています。
2社に共通する設計思想:①「入力してはいけない情報」と必須設定を先にルール化する ②ツールごとに利用可否を切り分け、許可制・教育で統制する ③設定と運用を定期的に見直し続ける。Feloの学習させない設定は、この統制の仕組みの一部として機能します。
まとめ|Feloに学習させない設定で企業の情報資産を守る
企業でFeloを安全に使うには、「AIデータ保持」設定をオフにすることが最初の対策です。Web版のアカウント設定から変更でき、スマホアプリからは操作できない点に注意します。ただし設定はオフにして終わりではありません。
過去に入力したデータは学習済みのまま残るため、導入前の早期設定が欠かせません。さらに月次の設定確認、社内ガイドラインの策定、アップデート時の再確認を組み合わせ、組織全体で運用します。先行企業が示すように、入力前のルールと教育・統制をセットにすることが、情報資産を守る鍵になります。
入力禁止情報の線引きや利用ガイドラインのテンプレート、全社へ展開する手順については、以下の資料で実例とあわせて解説しています。自社のルール設計の出発点として確認してみてください。
Feloに学習させない設定に関するよくある質問
- QスマホアプリからFeloの学習機能をオフにできますか?
- A
2026年6月時点では、スマホアプリから学習設定を変更できません。スマホでもブラウザでFeloのWeb版(felo.ai)にアクセスし、「AIデータ保持」をオフにします。設定はアカウント全体に適用されるため、その後アプリを使う際も無効化された状態が続きます。
- Q設定変更前に入力したデータはどうなりますか?
- A
オプトアウト設定は今後の入力にのみ適用されます。設定変更前のデータは学習済みの状態が続き、自動では除外されません。機密情報を入力していた場合は、Feloサポートへ削除を依頼します。導入前の早期設定が最も確実な対策です。
- QFeloのアップデート後に設定が変わることはありますか?
- A
システムアップデート時に、プライバシー設定が初期化される可能性があります。Feloの更新情報を定期的にチェックし、アップデート後は必ず設定状況を確認します。情報システム部門で確認期限を設けて全社に依頼すると、設定漏れを防げます。
- Q企業で複数人がFeloを使う場合の管理方法は?
- A
全社員に統一した設定手順を周知し、定期的な監査を実施します。社内ポータルでの手順書配布と、部署ごとの設定完了報告で確実な実施を担保します。利用前のルール化と教育をセットにすると、設定漏れと情報漏洩のリスクを同時に抑えられます。
- Q他のAI検索エンジンでも同様の設定が必要ですか?
- A
ChatGPTやPerplexityなど、多くのAIサービスに類似の学習機能があります。サービスごとにプライバシーポリシーを確認し、入力禁止情報や必須設定を統一ルールとして整えることが必要です。ツール単位の対応ではなく、全社共通のガイドラインで管理すると運用が安定します。
