Copilotの回答が英語で返ってきて使いにくい、という場面は多くの担当者が経験します。本記事で扱う「Copilot」は、個人向けのMicrosoft Copilot(Web版)と、Word・Excel等に統合されたMicrosoft 365 Copilotの両方です。
個人向けWeb版は使用言語を自動検出し、プロンプトでの言語指定もできます。Microsoft 365 Copilotはアカウントとアプリの言語設定に依存するため、設定箇所が分かれます。本記事では、英語になる原因の切り分けから、アプリ別の日本語設定、反映されないときの対処までを、AI経営総合研究所が独自に取材した先行企業の活用実態も交えて整理します。
弊社では、Copilotの運用成功に役立つ資料を配布しています。ルール設計やリスク管理、プロンプトの考え方などが分かる内容です。AIの運用ノウハウを身につけ、組織に根付かせる第一歩になりますので、ぜひご活用ください。
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なぜCopilotが英語で表示されるのか?
Copilotが英語になる原因は、ほとんどが「言語設定の不一致」に集約されます。アカウント・アプリ・OSのどこかが英語のままだと、回答も英語に引っ張られます。原因を上から切り分けると早く解決できます。
アカウントの表示言語が英語のまま
Microsoft 365 Copilotの回答は、アカウントの「表示言語」に依存します。ポータルや管理画面が英語のままだと、ブラウザやOSが日本語でもCopilotの回答が英語になりがちです。まずMicrosoft 365ポータルの「言語と地域」を確認します。
アプリごとに言語設定が不一致
Word・Excel・PowerPoint・Outlook・Teamsは、それぞれ個別の言語設定を持ちます。「Wordは日本語だがExcelだけ英語」という現象が起きるのはこのためです。表示言語と編集言語の両方を日本語に統一する必要があります。
プレビュー機能は英語先行で展開される
Microsoftは新機能を英語版から先行提供します。Copilotの一部機能が「まず英語 → 後から日本語対応」となるのは不具合ではなく仕様です。プレビュー環境では日本語と英語が混在することがあります。
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日本語化は、使っているCopilotで方法が分かれます。個人向けWeb版は「プロンプトで指定」が最も手軽で、Microsoft 365 Copilotは「アカウント→アプリ」の順で言語設定を整えます。手軽な方法から試すと無駄がありません。
個人向けWeb版:プロンプトで言語を指定する
個人向けのMicrosoft Copilot(Web版)は、使用言語を自動検出します。それでも英語で返る場合は、プロンプトで「日本語で回答してください」と明示するのが最も手軽な対処です。設定を変えずに、その場で日本語に切り替えられます。
Microsoft 365:アカウントの表示言語を日本語にする
Microsoft 365 Copilotは、アカウント設定が起点になります。次の手順で表示言語を日本語に変更します。
- Microsoft 365ポータルにサインインする
- プロフィールアイコン →「アカウントの表示」
- 「設定」>「言語と地域」を開く
- 表示言語を「日本語」に変更して保存
- サインアウト → 再ログインで反映
アカウントが英語のままだと全アプリで英語が優先されるため、最初に確認します。
各アプリの表示・編集言語を統一する
アカウントを日本語にしたら、各Officeアプリの言語も揃えます。「ファイル > オプション > 言語」で表示言語と編集言語の両方を日本語に統一します。とくにExcelは関数名が言語で変わるため、編集言語の設定漏れに注意します。
OS・ブラウザの言語設定を確認する
アカウントとアプリを日本語にしても英語が残る場合、WindowsやEdgeなどOS・ブラウザ側の言語設定が影響していることがあります。これらはCopilotの表示言語の前提になるため、あわせて確認します。
- Windows:「設定 > 時刻と言語 > 言語と地域」で表示言語を日本語にし、優先する言語の最上位に置く
- Microsoft Edge:「設定 > 言語」で日本語を優先言語の最上位に設定する
OSの表示言語が英語のままだと、アプリ側を日本語にしても一部の表示が英語に引っ張られることがあります。アカウント・アプリ・OS/ブラウザの3層をそろえると、表示が安定します。
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3冊セットを無料で受け取る →日本語設定が反映されないときの対処法
設定したのに英語のまま、というケースの多くは「キャッシュ」「アプリのバージョン」「言語の優先順位」のいずれかが原因です。次の順で確認すれば、ほとんどが解決します。
サインアウト/再ログインでキャッシュをクリアする
アカウントの設定変更は即時反映されないことがあります。古いキャッシュが残ると英語表示のままになるため、サインアウト→再ログイン、またはブラウザキャッシュの削除を試します。設定変更後の再ログインを社内ルールにすると再発を防げます。
Officeアプリを最新版に更新する
アプリが古いと日本語設定が反映されないことがあります。Copilotは新機能が順次更新されるため、最新版でないと日本語対応が有効化されない場合があります。「ファイル > アカウント > 更新オプション」から更新します。
言語の優先順位を確認する
Microsoft 365では複数言語を登録でき、優先順位が英語になっていると英語が優先されます。「言語と地域」で日本語を最上位に設定します。海外拠点を持つ企業は、業務標準言語を決めて優先順位をルール化すると混乱が減ります。
このように、Copilotの業務活用は知識があるとスムーズに進みます。リテラシーを高めておくことで、運用で躓くことが減り、組織内でも浸透しやすくなるはずです。
以下の資料では、ルール設計やプロンプトの考え方、組織構造など、業務活用に必須の知識をまとめています。
情報漏えい・形だけの研修を防ぐ。失敗6パターンと回避策を。
無料ホワイトペーパー3冊をダウンロード →アプリ別の日本語設定と活用ポイント
CopilotはOfficeアプリごとに反映方法と注意点が異なります。アプリ別に設定と活用の勘所を押さえると、日本語環境での精度が安定します。
Excel:数式・分析支援を日本語で使う
「ファイル > オプション > 言語」で表示・編集言語を日本語に統一します。編集言語を日本語にすると関数名や数式の提案も日本語化されます。「このデータを売上推移グラフにして」のような自然言語の指示も日本語で通ります。
PowerPoint:日本語テンプレートとの整合を取る
表示・編集言語を日本語に設定したうえで、社内標準テンプレートも日本語対応のものを使います。レイアウトやフォントが日本語非対応だと文字化けするため、日本語フォントを標準テンプレートに組み込むと全社で使いやすくなります。
Outlook/Teams:要約・議事録を日本語化する
Outlookは「ファイル > オプション > 言語」、Web版は「設定 > 言語と地域」で日本語に変更します。Teamsは「設定 > 全般 > アプリの言語」を日本語にし、再起動で反映します。会議要約は英語優先になることがあるため、最新版への更新を確認します。
Copilotを「配って終わり」にしない。社内で使われる状態へ。
戦略・失敗回避・プロンプトの3冊を無料DL →他社の取り組み|村田製作所・バルテスに学ぶ「全社で使える状態」の作り方
日本語設定の統一は入口にすぎません。全社で当たり前に使われる状態にするには、初期設定の標準化と教育が要ります。AI経営総合研究所が独自に取材した先行企業の中から、設定の統一と教育で全社定着を実現した2社を紹介します。
村田製作所|研修と指標で全社の利用を標準化する
株式会社村田製作所は、国内間接従業員約2万人を対象に、基礎知識からプロンプトの工夫、業務への組み込みまでを体系化した研修を実施しました。「社内浸透のために、漫画風記事でのツール紹介などにも取り組んでいます」という親しみやすい工夫で利用の裾野を広げています。AIの利活用を5段階で定義して中期経営計画の社内指標に組み込み、レベル4以上が70%を超えました。
ポイントは、設定や使い方を個人任せにせず、研修と指標で標準化したこと。日本語設定のような初期設定も、全社で統一すると現場の混乱を防げます。
詳細は株式会社村田製作所のインタビュー記事で紹介しています。
バルテス|教育を前提に全社員が「普通に使う」状態へ
バルテス株式会社は、Microsoft Copilotをホワイトリストで全社利用可能にしつつ、利用申請の前提として社内教育プログラムの受講・合格を必須にしました。「全員が“普通に”使える状態を目指すことが、我々の目標です」という方針のもと、業務での生成AI活用経験は87.1%に達しています。
ポイントは、「使える人を増やす」教育を設定とセットで設計したこと。設定を整えるだけでなく、教育で全社員が迷わず使える状態を作っています。
詳細はバルテス株式会社のインタビュー記事で紹介しています。
2社に共通する設計思想:①言語設定を含む初期設定を全社で標準化する ②研修・教育で「使える人」を増やす ③利用率などの指標で定着を測る。日本語設定の統一は、この標準化の第一歩に位置づけられます。
生成AIを“安全に”全社へ。リスク回避と展開の型を。
戦略・失敗回避・プロンプトの3冊を無料DL →多言語環境での運用ルール(法人向け)
海外拠点を持つ企業では、日本語設定だけでなく多言語運用のルールづくりが欠かせません。拠点ごとに言語がバラつくとナレッジ共有が分断されるため、標準言語を定めて統一します。
具体的には、社内報告は日本語、グローバル案件は英語、会議要約は利用言語に合わせつつ翻訳版を添付、といったルールを管理者がガイドライン化します。Microsoftの新機能は英語先行で展開されるため、技術部門は英語出力を許容し、バックオフィスは日本語を標準にするなど、役割に応じた使い分けも有効です。言語設定は「使いやすさ」を高める入口であり、入力してよい情報の区別や情報漏えい対策は別途ルールで担保します。
まとめ|日本語設定を整え、全社で安心して使える状態へ
Copilotの日本語化は、使っているCopilotとOfficeアプリで設定箇所が分かれます。個人向けWeb版はプロンプトでの言語指定が手軽で、Microsoft 365 Copilotはアカウント→各アプリの順で表示・編集言語を統一します。反映されないときは、再ログイン・最新版更新・言語優先順位の3点を確認します。
設定は入口にすぎません。村田製作所やバルテスの事例が示すとおり、初期設定を全社で標準化し、教育で使える人を増やした企業が、日本語環境での活用を定着させています。
導入の次は定着。現場にCopilotを根づかせる3冊(計94ページ)。
3冊セットを無料で受け取る →よくある質問
- QCopilotを日本語に切り替えるにはどうすればいいですか?
- A
個人向けWeb版はプロンプトで「日本語で回答して」と指定するのが手軽です。Microsoft 365 Copilotはアカウントの「言語と地域」を日本語にし、Word・Excel等の各アプリでも表示・編集言語を日本語に統一します。
- Q日本語に設定したのに英語のままなのはなぜですか?
- A
キャッシュが残っている、アプリが古い、言語優先順位が英語になっている、のいずれかが多い原因です。サインアウト→再ログイン、最新版への更新、言語優先順位の変更を順に確認してください。
- QWordは日本語なのにExcelだけ英語になるのはなぜですか?
- A
アプリごとに言語設定が独立しているためです。Excelの「ファイル > オプション > 言語」で表示・編集言語の両方を日本語に統一してください。
- Q管理者は全社員のCopilotの言語設定を一括で統一できますか?
- A
できます。Microsoft 365管理センターでユーザー単位・グループ単位の言語設定が可能です。ただし現場での利用統一には、ガイドラインと教育を併せて実施することが必要です。
- QCopilotの一部の機能が英語のまま残るのは不具合ですか?
- A
不具合ではありません。Copilotの新機能は英語優先でプレビュー提供されることが多く、順次日本語対応が追加されます。提供状況をMicrosoft公式で確認してください。
