オンライン会議が日常となった今、議事録作成に多くの時間を費やしていませんか?

会議録画を何度も見返して要点をまとめる作業は、本来の業務時間を圧迫する大きな課題です。そこで注目されているのが、AIを活用した会議アシスタント「Fireflies.ai」です。

Fireflies.aiは、会議の録音から文字起こし、要約までを自動化し、1時間の会議内容をわずか5分で確認できるツールとして、多くの企業で導入が進んでいます。Zoom、Google Meet、Microsoft Teamsなど主要な会議プラットフォームに対応し、高精度な音声認識と豊富な連携機能を備えています。

本記事では、Fireflies.aiの基本的な仕組みから具体的な料金体系、主要機能、導入時のメリット・注意点、そして実際の使い方まで詳しく解説します。社内でのAI活用を検討している方や、会議の効率化を図りたい担当者の方は、ぜひ最後までご覧ください。

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そもそもFireflies.aiとは

Fireflies.aiは、AIを搭載した会議アシスタントサービスで、会議に参加して音声録音、文字起こし、要約までを完全自動化するプロダクトです。

Zoom、Google Meet、Microsoft Teams、Webexなど主要なオンライン会議プラットフォームに対応しており、どんなツールで開催される会議でも利用できます。

GoogleカレンダーやOutlookカレンダーと同期することで、AIアシスタントが会議情報を自動取得し、人の手を介さずに記録作業を実行します。

1時間の会議内容をわずか5分で確認できるとされ、会議の音声会話からリアルタイムで自己更新型のナレッジベースを作成し、チーム全体での情報共有・参照が可能です。

100以上の言語に対応し、特に英語では95%の高精度文字起こしを実現しています。

参考:Fireflies.ai公式サイト

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Fireflies.aiのプラン一覧を比較

Fireflies.aiでは、個人利用から大規模企業まで対応できる4つの料金プランを提供しています。各プランの機能と価格を比較して、最適な選択肢を見つけましょう。

プラン月額料金(年払い)年額料金ストレージ文字起こしAIサマリー画面キャプチャー感情分析
Free無料無料800分制限あり××
Pro$18$1208,000分無制限×
Business$29$228無制限無制限
Enterprise$39$468無制限無制限

Fireflies.ai Freeプラン

完全無料でAI Notetakerの基本機能を試せるエントリープランです。

料金は一切かからず、期間制限なく利用できます。ZoomやGoogle Meet、Microsoft Teamsなどの主要会議ツールと連携し、リアルタイム文字起こしやAI要約(制限あり)、800分までの録音保存が可能です。

AskFredというAIチャット機能や会議検索、Chrome拡張機能も利用でき、Fireflies.aiの操作感や精度を手軽に確認できます。

Fireflies.ai Proプラン

個人や小規模チームに最適な本格運用向けプランです。

年払いで1人あたり月額10ドルという手頃な価格で、無制限の文字起こしとAI要約機能を提供します。8,000分のストレージ容量が各ユーザーに割り当てられ、録音データやトランスクリプトのダウンロードも可能です。

アクションアイテム抽出、スマート検索フィルター、話者分析機能に加え、CRM、Zapier、Slackなど外部ツールとの統合もサポートされています。

Fireflies.ai Businessプラン

チーム単位での本格運用を想定した高機能プランです。

年払いで1人あたり月額19ドルで利用でき、Proプランの全機能に加えてビデオ録画、会話インテリジェンス、チーム分析、ユーザーグループ管理などの高度な機能が追加されます。

無制限のストレージ容量により、複数ユーザーの情報を一元管理し、会議データをチーム内で効率的に共有・管理できます。

Fireflies.ai Enterpriseプラン

大規模組織や厳格なセキュリティ要件に対応する最上位プランです。

年払いで1人あたり月額39ドルで提供され、Businessプランの全機能に加えてSSO(シングルサインオン)、HIPAA準拠、カスタムデータ保持、プライベートストレージなどエンタープライズ向け機能を搭載しています。

専任のアカウントマネージャーによるサポート体制も整っており、コンプライアンスが重要な企業や複数部門での一元管理が必要な大企業に最適です。

Fireflies.aiを自社に導入するならこのプラン!

チームの規模と必要機能に応じた適切なプラン選択が導入成功のポイントです。

AI Notetakerを試したい個人・小規模チームには、まずFreeプランで操作感や精度を確認することをおすすめします。日常業務に本格導入したい場合は、無制限の文字起こしと外部ツール連携が利用できるProプラン(月額10ドル)が最適でしょう。

チーム単位での本格運用にはBusinessプラン(月額19ドル)、大規模組織や厳格なセキュリティ要件がある企業にはEnterpriseプラン(月額39ドル)が推奨されます。

Fireflies.aiはコストパフォーマンスに優れており、特にスタートアップや成長中のチームでの導入効果が高く評価されています。

Fireflies.aiの主な特徴

Fireflies.aiは会議の効率化と知識共有を支援する多彩な機能を備えており、導入企業の生産性向上に大きく貢献しています。

会議の録音とリアルタイム文字起こし

主要なオンライン会議ツールと連携し、リアルタイムで高精度な文字起こしを実現します。

Zoom、Google Meet、Microsoft Teamsなどと自動連携し、会議開始と同時に録音・記録が開始されます。

発言者ごとの音声を自動識別するため、誰が何を話したかが明確に残り、参加者はメモを取る必要がありません。

会議終了後には文字データとして保存され、後から簡単に検索・確認できます。

自動で要約を生成

AIが会議内容を分析し、重要なポイントを自動抽出して分かりやすい要約を作成します。

議題の中心となるトピック、決定事項、アクションアイテムなどが整理され、長時間の会議でも全体の流れや重要な発言を短時間で把握可能です。

生成された要約はチーム内の情報共有や議事録として活用しやすく、フォローアップ業務の効率化にも貢献します。

キーワード・発言者別に会議内容を検索

過去の会議内容をキーワードや発言者ごとに瞬時に検索できる強力な検索機能を搭載しています。

会議中の発言がすべて文字起こしされて保存されるため、「誰が」「何を」話したのかをピンポイントで探し出せます。

議事録を最初から読み返す必要がなく、確認作業の効率が大幅に向上し、過去の決定事項や約束事項の確認も簡単です。

感情分析による課題発見

会議中の発言内容から感情の傾向を分析し、対話の質を客観的に評価できます。

AIが発言のトーンや言葉選びを解析し、ネガティブ・ポジティブといった感情の流れを可視化します。

営業や面談において相手の関心や不安を含むリアルな反応を客観的に確認でき、対応改善や関係構築に活用できる貴重な機能です。

多言語対応と高い文字起こし精度

30以上の言語に対応し、特に英語では業界トップクラスの95%の文字起こし精度を実現しています。

自動言語検出機能により、国際的なチームでも言語設定の手間なく利用できます。日本語を含む多言語サポートにより、グローバル企業での導入も進んでいます。

Fireflies.aiを自社に導入するメリット

Fireflies.aiの導入により、会議業務の根本的な効率化と組織全体の生産性向上を実現できます。以下の具体的なメリットを確認しましょう。

会議業務の自動化と生産性向上

会議の録音から要約、分析まで一連の作業を完全自動化し、劇的な業務効率化を実現します。

手動でメモを取る手間が省けるため、参加者は議論に集中でき、より建設的な会議運営が可能になります。長時間の会議内容も短時間でレビューできるため、他の重要業務に集中する時間が大幅に増加します。

リモート・ハイブリッドチームの会議記録と自動化に特に最適と評価されており、働き方の多様化にも対応しています。

チーム間の情報共有とナレッジ蓄積の効率化

音声・文字起こし・要約を一元化し、チーム全体での知識共有を飛躍的に向上させます。

生成された議事録はWeb上で簡単に共有でき、URL一つでチーム全体に展開可能です。重要な発言にはタイムスタンプ付きのコメントやブックマークを残せるため、後から必要な情報に素早くアクセスできます。

会議を「チーム全体の知識資産」として活用し、検索可能な会話アーカイブを構築できます。

幅広い外部ツールとの連携とワークフローの自動化

Salesforce、Slack、Notion、Asanaなど多様な外部サービスとの連携により、業務フローを完全自動化できます。

会議終了後、AIが生成した要約を指定したツールへ自動送信し、CRMへの商談情報登録やタスクの自動作成が可能です。会議の記録・報告・引き継ぎといった後続作業を自動化することで、業務効率を格段に向上させます。

高いセキュリティ基準と柔軟なアクセス権管理

エンタープライズグレードのセキュリティと細かなアクセス制御により、安心して導入できます。

GDPR、SOC 2 Type II、HIPAAに準拠し、データは256-bit AES暗号化とTLS 1.2暗号化で保護されます。顧客データをAIモデルトレーニングに使用せず、0-dayデータ保持ポリシーを採用しています。

録音データや文字起こし、AI要約の閲覧権限をユーザーごとに設定でき、必要な情報を必要な人にだけ共有可能です。

Fireflies.aiを自社に導入する前に知っておくべきポイント

多機能で利便性の高いFireflies.aiですが、導入前に理解しておくべき注意点があります。事前に確認して適切な導入計画を立てましょう。

日本語の認識精度が英語に比べてやや劣る可能性

日本語での音声認識は英語と比べて精度が劣る傾向があり、用途に応じた検証が必要です。

元々英語圏のユーザーを主な対象として開発されているため、早口の発言や専門用語が含まれる日本語会話では、文字起こしの誤認識や文脈の取り違えが発生する場合があります。

正確性が求められる重要な業務での利用時は、この点を理解した上で活用方法を工夫することが重要です。

無料プランの機能制限と有料プランへの切り替えタイミング

Freeプランには録音保存上限やAI要約制限があり、本格運用には有料プランが必要です。

録音データの保存上限が800分に限定され、AI要約機能も制限されています。定期的な会議録音や複数人チームでの活用を検討する場合、すぐに上限に達する可能性が高いため、Pro以上の有料プランへの早期切り替えが推奨されます。

音声環境による文字起こし精度のばらつき

良好な音声環境では85〜90%の精度を実現するものの、環境次第で精度が低下する可能性があります。

高品質マイク、静かな環境、明瞭な発話では高精度を維持できますが、強いアクセント、発話の重なり、背景ノイズがあると精度が低下します。また、録音済み音声データのアップロード処理には一定時間を要し、1時間の音声で約7〜8分かかることも考慮が必要です。

生体認証データとしての音声データ取り扱いに関する法的懸念

音声認識と個人特定機能がGDPRの生体認証データに該当する可能性があり、法務確認が重要です。

スピーカー分析機能により個人を特定する仕組みは、生体認証データとして分類される場合があります。その際はGDPRのArt 9が適用され、明示的な同意が必要となりますが、雇用関係における「自由な」同意取得は困難とされています。

過去にデータ漏洩の報告もあるため、導入前に法務部門との十分な検討が必要です。

Fireflies.aiの始め方・使い方

Fireflies.aiはシンプルなインターフェースを持ち、以下の手順で簡単に利用開始できます。導入から運用まで段階的に進めましょう。

アカウント作成

公式サイトから無料アカウントを作成し、カレンダー連携を設定します。

Fireflies.aiの公式サイトにアクセスし、「Get started for free」をクリックします。GoogleまたはMicrosoftアカウントを選択してログインすると、自動的にカレンダーと連携され会議予定が反映されます。

メールアドレス入力やアンケート回答後、有料トライアル案内が表示されますが、Freeプランを利用する場合は右上の「×」をクリックしてスキップできます。

Fireflies.ai Notetakerの会議への招待

カレンダー連携、手動招待、Chrome拡張機能の3つの方法で会議に参加させられます。

最も便利なのはカレンダー連携で、GoogleカレンダーやOutlookと同期設定により、会議予定にAIアシスタントを自動参加させられます。手動で「fred@fireflies.ai」を会議に招待することや、Google MeetではChrome拡張機能を使った自動録音・文字起こしも可能です。

プランのアップグレードとログイン管理

必要に応じて有料プランにアップグレードし、継続的な運用体制を整備します。

Freeプランから上位プランへのアップグレードは、ダッシュボードの「Upgrade」から希望プランを選択し、支払い情報を入力するだけで完了します。年額プランを選択すると割引が適用される場合が多く、コスト効率が向上します。

継続利用時は、作成時と同じGoogleまたはMicrosoftアカウントで公式サイトからログインできます。

Fireflies.aiで会議の生産性を劇的に向上させよう

Fireflies.aiは、AIを活用した会議の録音、文字起こし、要約、分析の自動化により、組織の生産性向上を実現する強力なツールです。主要なオンライン会議プラットフォームへの幅広い対応、多言語サポート、豊富な外部ツール連携、そして堅牢なセキュリティ体制を特徴とし、議事録作成の手間を大幅に削減します。

Free、Pro、Business、Enterpriseの4つの料金プランにより、個人利用から大規模企業まで、それぞれのニーズに合わせた導入が可能です。一方で、日本語認識精度の課題や音声環境による精度のばらつき、生体認証データとしての法的な取り扱い検討など、導入前に考慮すべきポイントも存在します。

まずはFreeプランで自社の運用環境との適合性を確認し、段階的に最適なプランへ移行することで、Fireflies.aiの効果を最大限に活用できるでしょう。会議の効率化は組織全体の競争力向上につながる重要な投資です。

法人企業向けサービス紹介資料

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Fireflies.aiに関するよくある質問

Q
Fireflies.aiとは何ですか? 
A

Fireflies.aiは、AIを活用した会議アシスタントサービスで、会議の音声を自動で文字起こし、要約、検索、分析するプロダクトです。主要なオンライン会議プラットフォームに対応し、会議の効率化と知識共有を支援します。

Q
Fireflies.aiの料金プランはどうなっていますか? 
A

Free、Pro(月額10ドル)、Business(月額19ドル)、Enterprise(月額39ドル)の4つのプランがあります。各プランではストレージ容量や利用できる機能に違いがあり、年払いを選択すると割引が適用されます。

Q
Fireflies.aiは日本語に対応していますか? 
A

はい、日本語を含む30以上の言語に対応し、自動言語検出機能も備えています。ただし、日本語の認識精度は英語(95%)に比べてやや劣る傾向があるという指摘もあります。

Q
Fireflies.aiのセキュリティやプライバシーは安全ですか? 
A

GDPR、SOC 2 Type II、HIPAAに準拠し、データは暗号化されて保存・転送されます。ユーザーデータがAIトレーニングに使用されることはなく、Enterpriseプランではプライベートストレージオプションも提供されます。ただし、音声データの生体認証としての取り扱いなど、一部検討が必要な点もあります。

Q
どんな会議プラットフォームに対応していますか? 
A

Zoom、Google Meet、Microsoft Teams、Webex、Ringcentral、Aircallなどの主要なオンライン会議プラットフォームに対応しています。Google MeetではChrome拡張機能も利用できます。