これまで多くの企業では、会議の議事録を手作業でまとめるのが一般的でした。しかし近年では、生成AIの進化により、録音データをもとに自動で議事録を作成できるツールが登場しています。
本記事では、GoogleのAIツールのNotebookLMを利用して、議事録を作成する方法について解説します。
なお、SHIFT AIでは、生成AIの利用を支援いたします。NotebookLMについて経営課題を感じている方は、まずは無料相談をご利用ください。
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NotebookLMで議事録は作成できるのか

NotebookLMは、文書整理を得意とするAIツールですが、会議の記録にも利用することが可能です。音声を文章に変換し、その内容をNotebookLMにアップロードすることで、内容をまとめた議事録を作成できます。
会議内容を聞き直して書き起こす必要がなくなり、大幅な時間短縮が期待できます。特に長時間の会議において、その効果は大きくなります。
NotebookLMで議事録を作成する方法

NotebookLMによる議事録の作成方法は、次のとおりです。
・録画データを音声データへ変換する
・NotebookLMにアクセスする
・NotebookLMにアップロードする
・NotebookLMに要約を依頼する
それぞれご説明します。
録画データを音声データへ変換する
会議が録画されている場合、まずはその映像データの音声だけを出力しましょう。音声形式に変換することで、文字起こしをしやすくなります。
音声が明瞭であるほど、その後の文字起こしの状態が良くなるため、できるだけノイズの少ない録音を使用するのがポイントです。
NotebookLMにアクセスする
NotebookLMにアクセスします。公式サイトのTry NotebookLMより、アクセスすればすぐに始められます。
NotebookLMにアップロードする
音声データをNotebookLMにアップロードします。アップロードが完了すると、NotebookLMがファイル内容を、いつでも参照できる状態になります。
NotebookLMに要約を依頼する
NotebookLMに「この会議内容を議事録として整理して」といった形で指示を出します。情報をより整理したい場合は、「発言者ごとに整理して」などの条件を提示してもよいでしょう。NotebookLMが議事録として使えるレベルの文書を生成してくれます。
NotebookLMの議事録作成の注意点

NotebookLMにおける議事録作成の注意点についてご説明します。
・音声データが良くないと文字起こしが厳しくなる
・議事録に間違いがないか確認する
・指示文によって結果が違う
それぞれご説明します。
音声データが良くないと文字起こしが厳しくなる
文字起こしは、音声データの状態に左右されます。声が小さい、雑音が多いといった状況では、正確な出力が難しくなります。
特に専門用語や人名などは誤認識されやすく、議事録にもそのまま反映される可能性があるため、録音時の環境が大事です。
議事録に間違いがないか確認する
NotebookLMが自動生成する議事録は非常にレベルが高いものの、絶対に正確とは限りません。特に意思決定や数値データ、発言などは、確認が欠かせません。
そのため、議事録はAI任せにせず、必ず人間の目で一度確認し、必要に応じて改善しましょう。
指示文によって結果が違う
NotebookLMは、与えられた指示文に基づいて情報を整理しますが、その表現は指示次第で大きく変わります。「要点だけまとめて」「大事な発言を整理して」といった形で、求めるアウトプットを具体的に伝えることがポイントとなります。
何度か試しながら、自社に合った指示文を見つけていくと、より理想的な議事録を効率良く得ることができるでしょう。
NotebookLMで議事録を作成しよう
議事録作成は、会議内容を正確に記録し、社内共有するために欠かせない仕事です。NotebookLMを利用すれば、この作業を効率化しつつ、レベルの高いアウトプットを得ることができます。
特に、音声データの文字起こしや情報整理を自動化することで、大事な仕事に時間を利用できるようになります。 なおSHIFT AIでは、貴社のNotebookLMの対応をサポートしています。「まずは情報収集から始めたい」「自社に合うAI経営の方法を知りたい」──そんな方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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