導入事例 フジクリーン株式会社 様

各社員が「生成AIをどう使っていくかを考えて
手を動かす土壌」を作れた

フジクリーン株式会社 導入事例インタビュー

写真左から 田中 邦治様(経理部 次長)、大倉 真千子様(経理部 情報システム課)、田中 基博様(経理部 情報システム課)、志村 理恵様(茨城営業所)、松本 直樹様(経理部 情報システム課 課長)

導入企業プロフィール

企業名
フジクリーン株式会社
事業内容
1961年設立の浄化槽メーカー。家庭から出る生活排水や、工場・事業所などから排出される産業排水を処理する製品の提供を通じて、水環境の保全に貢献。
導入目的
生成AIへの認知が一部に限定されており、業務に踏み込んだ活用が進まない状況を打破するため、実践型の研修・ワークショップを導入。

フジクリーン株式会社は、1961年に設立された浄化槽メーカーです。家庭から出る生活排水や、工場・事業所などから排出される産業排水を処理する製品の提供を通じて、人々の暮らしと水環境の保全に貢献しています。
昨今、生成AIの波が様々な業界に押し寄せる中、同社でもいち早く全社的な生成AIの利活用プロジェクトが始動しました。しかし、初期段階では「そもそも興味がない層への認知」や「現場業務への定着」といった、多くの企業が直面する課題が立ちはだかっていたと言います。

今回は、同社でDXを推進する情報システム課の皆様(田中次長、松本課長、大倉様、田中様)と、実際に営業所で事務を担当されている志村様にインタビューを実施しました。株式会社SHIFT AIの法人向け生成AI研修・人材育成サービス「SHIFT AI for Biz」の導入背景や、実践形式のワークショップを通じて組織の熱量がどう変わっていったのか、そのリアルな軌跡をお伺いしました。

生成AI導入の背景と、立ちはだかった「認知」の壁

――御社内で生成AIの利活用を検討されたそもそものきっかけを教えてください。

田中次長

生成AIを見た時の第一印象は「ものすごいものが出てきたな」でした。これまでと違う次元で事業に影響が出ると考え、社内で何らかの対応をしなければと思ったのが最初のステップです。そこからリスクも鑑みつつ活用方法を検討し、ChatGPT登場の翌年には事前調査を踏まえて社内トライアルや説明会を展開しました。

――生成AIの社内浸透・活用において、当時はどのような課題がありましたか?

田中次長

検索などの簡単な使い方はできていたものの、業務に踏み込んだ活用ができないのが課題でした。また、興味がない人には全く認知されていないことが最初の壁でしたね。そのため、まずは認知を広げるべく、全社説明会や社内広報誌を通じて「生成AIで何ができるのか」を地道に発信し続けました。

SHIFT AIを選んだ決め手は「スタンス」

――他の選択肢も含めて検討される中で、最終的にSHIFT AIを選ばれた決め手は何でしたか?

田中次長

他社からも素晴らしい提案をいただく中で、決め手となったのはSHIFT AIさんの「スタンス」です。私たちは外部ベンダーとの「共創(共に創る)」をテーマにしていますが、SHIFT AIさんは「一緒になって社内体制を作り、活用を広げていく」というスタンスをお持ちで、私たちの考えと非常に近いと感じれたことが最大の要因でした。

――なぜ、座学中心の研修ではなく、実践形式のワークショップを実施することに至ったのでしょうか?

田中次長

生成AIは「使い慣れないと良い答えが出ない」特性があるからです。従来の研修のように手順を覚えるだけでなく、「実践で試して、共有して、改善する」サイクルを回すことが、AIを自分のものにしてもらう一番の方法だと思いました。「分かる」だけでは意味がありません。現場の「伝道師」として活用法を発信してもらうため、実践を重視した研修を設計しました。

「AIにがっかりする」から始まった、現場の意識改革

――ワークショップに参加された現場メンバーの方々は、当時どのような課題感を抱えていましたか?

志村様

私は地方営業所で事務職をしていますが、業務が多様で煩雑なうえ、属人化している作業が非常に多いです。「どうにか負担を軽くできないか」と以前から考えており、ワークショップを通じて事務職の働き方が変わり、全国の同じ悩みを抱えるメンバーとノウハウを共有できるのではと期待していました。

――一連の取り組みの中で、特に印象に残っている取り組みやワークがあれば教えてください。

田中様

SHIFT AIの講師による講義が毎回素晴らしく、引き込まれました。特に印象的だったのは、「AIにがっかりしてください」というキャッチーな言葉です。最初は皆、AIに過剰な期待をしていましたが、「あくまで予測して次の言葉を生成しているだけ」という原理を理解したことで、「じゃあこう使えばいいんだ」という具体的な発想に繋がりました。

志村様

私は「業務棚卸しワークショップ」です。これまでは大項目でしか捉えていなかった自分の業務を深掘りし、「どこをAIに代替させ、どこを自分が考えるべきか」をグループワークで細分化できたことが大きな転機になりました。

大倉様

昨年11月に開催した「生成AIコンテスト」ですね。最終作品は社内で生配信を行い、社長や役員も注目して会社全体が活気づく素晴らしいイベントになりました。

利用率15%から50%へ。自発的な「伝道師」が生まれる組織へ

――導入後、どんな変化(定量・定性)を感じましたか?

大倉様

情報システム課からの一方的な発信から変わり、ワークショップ参加者が自部署で自主的に勉強会を開くなど、現場の「伝道師」になってくれました。定量面でも、以前は15%だった全社員の生成AI利用率が50%まで急増。社内の至る所で「これ生成AIで調べたんだよ」という会話が日常的に聞こえるようになりました。

――実施後から現在に至るまで、ご自身の業務やマインドはどのように変わりはじめていますか?

志村様

最初は魔法使いのように「全部AIがやってくれる」と期待していましたが、業務を細分化すると「なんで毎回手作業でやっているんだろう」と疑問を持つようになり、AIに任せたらうまくできたんです。これまでは会社の決定に従う受動的な姿勢でしたが、今は「自分が作ったテンプレートを他の人も使えばいいのに」と社内に公開するなど、能動的に発信できるマインドに大きく変化しました。

大倉様

私自身もプロンプト作成のスキルが上がり、他部署の方から聞かれた際に、具体的な活用手法を細かく教えられるようになったのは大きな変化ですね。

成功の秘訣は「熱い思い」と「非日常の仕掛け」

――他社にはないフジクリーン様ならではの高い熱量を感じます。これだけ全社を巻き込んで推進できた「成功の秘訣」は何だったのでしょうか?

松本課長

根底には弊社の「ダントツ、ナンバーワンを目指す」という高み志向の企業文化があります。生成AIの波が来ている中で、経営陣も「やるならトップレベルで」という高い志を持っていました。

田中次長

実務レベルでは、大倉さんが情シスの中で最初に火をつけてくれたのが大きかったですね。まずはやりたいことをどんどんやらせてみて、うまくいかなかったら一緒に悩む。その突破口を開いてくれたのが彼女でした。

大倉様

個人的な話ですが、ずっと「優秀社員賞」を取りたいという目標があったんです(笑)。「生成AIで会社全体を変えられたら取れるんじゃないか」と考えたのがきっかけでした。結果的に賞をいただくことができ、会社としても新しい挑戦を称える風土があったのだと実感しています。

松本課長

技術の導入も重要ですが、一番大事なのは「今のままじゃダメだ、変えるんだ」という推進者の熱い思いです。その思いを口にして発信したことが、組織を動かす力になりました。

田中次長

また、推進にあたり「日常の業務」として降ろすのではなく、コンテストやSHIFT AIさんのような外部講師を入れるなど、あえて「非日常」の仕掛けを用意したことも工夫の一つです。「AIにがっかりしてください」といった非日常の刺激が、皆の興味を惹きつける要因になったと思います。

今後の展望とSHIFT AIへの期待

――今回の取り組みを「1期生」と位置づけていますが、今後どのように2期生・3期生へ広げていきたいとお考えですか?

松本課長

今回の1期生を起点にコミュニティを広げていきたいです。生成AI活用で重要なのは「やってみる・直す・試行錯誤する」というサイクルを、一人ではなく「みんなで回す」こと。誰かの工夫が他の人のヒントになる仕組みを意識的に作り、誰もがAIを頼れる環境にすることで、社員の力を会社の力へと変えていきたいですね。

――最後に、SHIFT AIに今後期待することをお聞かせください。

田中次長

生成AIの進化は非常に早いため、今後はAIエージェントやRAG、社内データ活用など、新しい技術をどんどん社内に広める必要があります。SHIFT AIさんと共に取り組んだことで、私たち社内でも生成AIへの意識に火がついたと感じています。いまでは各個人に至るまで、自分で生成AIをどう使っていくかを考えて手を動かす土壌を作れました。社内だけでは得られない最新の知見をいただき、社内でどう活用していくかのヒントを継続的に提供してほしいと思っています。今後もぜひ、当社の力になっていただきたいですね。

フジクリーン株式会社様と同様に
「生成AIを導入したものの現場で活用されない」
「一部のメンバーにしか浸透していない」
といった課題をお持ちの企業様も多いのではないでしょうか。
実践を通じて現場に定着させる取り組みにご関心がある方は、ぜひ株式会社SHIFT AIにご相談ください。

導入企業インタビュー動画

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