株式会社SHIFT AIは10月27日、全国132人の中間管理職以上を対象に「AI時代に『奪われにくい』職種と、その理由」についての調査結果を発表しました。
この調査では、「AIに奪われにくい」と感じる職業に「会社員」を選択した132名に注目し、「どんな職種が残るのか」「なぜAIではなく人が担うのか」「AIの導入しどころ」 が明らかになりました。
- 調査期間:2025年10月2〜6日
- 調査手法:インターネット調査
- 調査地域:全国
- 調査対象:全国の中間管理職以上(有効回答 n=132)
 ※本リリースの主分析母集団:Q2で「会社員」を選択した n=132
- 調査会社:アイブリッジ株式会社
AI経営総合研究所では、生成AIを導入だけで終わらせず、成果につなげる「設計」を無料資料としてプレゼントしています。ぜひご活用ください。
■AI活用を成功へ導く 戦略的アプローチ5段階の手順をダウンロードする
※簡単なフォーム入力ですぐに無料でご覧いただけます。
最もAIに奪われにくいと感じる職種は「法人営業(関係構築)」

「AIに奪われにくい」と感じる職業に「会社員」と選んだ方(n=132)に、「最もAIに奪われにくい」と感じる会社員の職種を聞いたところ、1位:法人営業(関係構築) 26.5%(35/132)、2位:経営企画/戦略コンサル 15.2%(20/132)、3位:新規事業開発/PM 7.6%(10/132)でした。
4位以下には、研究開発(R&D)/人事(組織開発・タレントマネジメント)/プロジェクト/プログラムマネージャー/総務/ソフトウェアアーキテクト(上流設計)が続きます。
AIに奪われない理由は「人の感情・共感への配慮が不可欠だから」

「最もAIに奪われにくい」として選んだ職種が、なぜ「奪われにくい」と思うのか主な理由を聞いたところ、「人の感情・共感への配慮が不可欠だから」が 37.9%(50/132)で最多。次いで「複雑な利害調整や信頼関係づくりが核だから」28.8%(38/132)、「現場での判断や予想外の事態への対応が多いから」24.2%(32/132)という順でした。
相手の立場に寄り添う/関係者をまとめる/例外に落ち着いて対処するといった、人間ならではの対応が求められる場面は、AIだけでは完結しにくい——という見方が広がっています。
AIは「情報を整え、選択肢を広げる役」

上記で示した「なぜAIではなく人が担うのか」という設問をもとに、回答を職種別に分析しました。特に「AIに奪われにくい」と感じる職種として上位に挙がった3職種(法人営業/経営企画/新規事業開発・PM)を選んだ方に、なぜその職種が『奪われにくい』と思うのか(Q4|複数選択)を聞きました。
■法人営業(関係構築)
理由の上位:
- 人の感情・共感への配慮 54.3%(19/35)
- 利害調整・信頼関係づくり 42.9%(15/35)
■経営企画(戦略・全社調整):
理由の上位:
- 不確実性の高い意思決定・戦略判断 35.0%(7/20)
- 経験・暗黙知に基づく判断 30.0%(6/20)
■新規事業開発/PM:
理由の上位:
- 現場判断・予測不能な状況対応 40.0%(4/10)
- 人の感情・共感への配慮 40.0%(4/10)
3職種とも、人が価値を発揮するポイントは「関係(共感・信頼)」と「判断(不確実・現場)」の組み合わせにあります。ただし、その比重は職種で異なるため、AIは「情報を整え、選択肢を広げる役」として職種ごとに導入場所を変えるのが合理的です。
AI活用が最も効果的だと思うのは「リサーチ・要約」作業

「AIに奪われにくい」職種1位に選んだ職種について、「AIをサポート役(補助的に)として使うなら、どの作業で最も効果が高いと思うか」を聞いたところ、効果が高いと感じる作業は、「リサーチ・要約」20.5%(27/132)が最多。続いて「文書・メールの下書き」15.9%(21/132)、「記録・報告の自動化(議事録・レポート)」14.4%(19/132)が上位でした。
AIは「下支え」に置くという役割分担
今回の調査では、中間管理職以上の会社員(n=132)に「AIに奪われにくい」と感じる職種を尋ねたところ、1位は法人営業(関係構築)26.5%で、次いで経営企画、新規事業開発/PMが続き、4位以下も人事、R&D、総務、プロジェクト、アーキテクトなど人を動かす/判断する要素が高い職種が並びました。
その理由は、感情・共感や利害調整、現場判断が上位で、職種ごとに「人が担う理由」は異なることが確認できます。
一方、AIの「置きどころ」はリサーチ・要約が最多( 20.5%)で、文書の下書きや記録・報告の自動化が続きました。総じて、人は共感・調整・判断が求められる場面を担い、AIは要約・記録・下書きなどの「下支え」に置くという役割分担が、AI時代の働き方として求められているということが、今回の回答で裏づけられたと言えます。
AIへの意識と行動をSHIFTする法人向け支援サービス
「生成AIを導入したけど、現場が活用できていない」「ルールや教育体制が整っていない」
株式会社SHIFT AIでは、そんな課題に応える法人向け支援サービスを展開しています。
導入活用支援
AI顧問
AI導入・活用に向けて、業務棚卸しやPoC設計などを柔軟に支援。
社内にノウハウがない場合でも安心して進められます。
経営コミュニティ
AI経営研究会
経営層・リーダー層が集うワークショップ型コミュニティ。
AI経営の実践知を共有し、他社事例を学べます。
研修
SHIFT AI for Biz
現場で活かせる生成AI人材の育成に特化した研修パッケージ。
eラーニングとワークショップで定着を支援します。


 
			 		 